STEINS;GATE
――すべては運命石の扉の選択である!
世界は再構成される――!!
ジャンル:SF、サスペンス
略称:シュタゲ
あらすじ
秋葉原を拠点とする総勢3人の小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである厨二病の大学生 岡部倫太郎は、研究所のメンバー(ラボメン)である橋田至や幼馴染でもある椎名まゆりと共に、日々ヘンテコな発明を繰り返していた。
2010年7月28日、岡部は椎名と共に向かった講義会場で、弱冠17歳の天才少女、牧瀬紅莉栖と出会う。ところが、ラジ館の8階奥で、血溜まりの中に倒れている紅莉栖を目撃した岡部は、そのことを橋田へ携帯メールで報告する。その直後、眩暈に襲われた岡部が我に返ると、ラジ館屋上には人工衛星らしきものが墜落しており、周辺は警察によって封鎖されていた。先ほど送信したはずのメールは、なぜか1週間前の日付で受信されており、周囲が話すここ最近の出来事と岡部の記憶の間には、齟齬が起こっていた。
評価
ストーリー :★★★★★ 意外性 :★★★★★
キャラクター :★★★★☆ アクション :★★★☆☆
世界観 :★★★★★ ギャグ要素 :★★☆☆☆
評論家気取れ度:★★★★★ 音楽 :★★★★☆
見切り基準:5話
感想
本格的なSF作品。原作における細部まで練られた設定やシナリオの完成度は相当なもの。原作こそが優秀で緻密かつ複雑な小説やゲームは数あれど、これほどにアニメを見ずに原作をすべきという作品は他にない。アニメと原作にはそれぞれの良さがあり、むやみに原作の話を持ち出すようなことは避けるべきだが、シュタインズ・ゲートだけは別格であり、またフルボイスのノベルゲームなのでアニメのように楽しめるからこそ勧めさせてほしい。そして綯ちゃん好きは必ずすべき義務があることを心に留めておこう。
あえてアニメから見るのなら最初の内は何気ない日常が続くのでやや退屈である。だがとばしたり流したりせずに我慢強く見てほしい。そこでの過程が後に大きく話を左右する伏線の塊になっているからだ。そして終盤の壮絶な伏線回収、胸が打ち震えるほど悲しくも熱いセリフ、アトラクタフィールドの収束による絶望的な展開、掴み取れるのは儚い未来。オカリンとともに袋小路に迷い込んでしまえば、もうこのアニメから抜け出せないだろう。
新作の発表に合わせて23話の内容が、新作へ続く仕様に変更されたバージョンもあるので、うっかり間違わないように注意しよう。また続編の劇場版はゲームにはない完全新作で、紅莉栖が好きならおすすめである。
◇このアニメを視聴した人への無難なおすすめ
◇別視点からのおすすめ
原作:ゲーム:STEINS;GATE
構成:花田十輝
制作:WHITE FOX
音楽:阿保剛、村上純
話数:24話+1話+1話
続編:劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ