劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード
――結局いえなかったな、私のきもち…
前作:カードキャプウターさくら
小学6年生になったさくらたち。さくらはまだ小狼への返事が出来ずにいた。夏休みに開催される友枝町の祭り「なでしこ祭」でさくらのクラスは劇を行うことになっており、その劇の練習をしていた中、エリオルの家の跡地に建てられた友枝遊園地で、ばったり小狼と苺鈴に遭遇する。実はこの再会は知世と苺鈴がメールのやり取りによって計画したものであった。苺鈴はさくらに告白する機会を仕向けるが…。
評価
ストーリー :★★★★★ 意外性 :★★★★★
キャラクター :★★★★★ アクション :★★★★★
世界観 :★★★★★ ギャグ要素 :★★★★☆
評論家気取れ度:★★★★★ 音楽 :★★★★★
感想
TVアニメの1章と2章の良さを凝縮した、まさにカードキャプターさくらを締めくくるに相応しい映画。しかしシリアスの度合いも深く、終盤はかなり絶望的なシナリオ。
この映画の凄いところはメインキャラの良さが引き出されているところ。恋敵に対する苺鈴の思いやり、悪態付きながらも仲のいいケロちゃんと小狼、いつの間にかツンデレ化してるユエ、相変わらずな桃矢と雪兎、常に天使な知世ちゃん、ラストシーンや劇でのさくらと小狼の会話等々…。特に知世ちゃんが戦いに赴くさくら達に贈る言葉と演劇中のさくらはやばい。
本当、短文では語りつくせないほどなので、TV版を見たのなら余韻があるうちに必ず見よう。なんなら復習してでも見よう。
ちなみに映画の余韻を楽しみたいならその後の『ケロちゃんにおまかせ!』を見るのは少し控えた方がいいかも。見ちゃうと感動が全てタコに持って行かれる危険性があるほど。まあそんな時はもう一周しよう。それはそれで新たな発見もあってより楽しめる。
原作:CLAMP
監督:浅香守生
脚本:大川七瀬
制作:マッドハウス
音楽:根岸貴幸
上映時間:約80分