マクロス7
――戦争なんか下らねぇ、俺のうたを聞け!!!!
ジャンル:SF、ロボット
あらすじ
西暦2045年、新マクロス級7番艦マクロス7を中核とする第37次超長距離移民船団(通称マクロス7船団)は移民惑星を求め、銀河を旅していた。船団内の居住スペースには、地球と変わらぬ町並みが再現されており、民間人・軍人合わせて100万人以上の乗組員が平和な日々をすごしていたが、ある日船団は正体不明の敵バロータ軍の奇襲を受ける。彼らに「スピリチア」と呼ばれる生命エネルギーを奪われた兵士や市民は「生きる気力」とも言うべきものを失い、果ては生命活動を脅かすほどまでに影響を与える。
その中で、ロックバンド「FIRE BOMBER」のボーカル・熱気バサラは、愛機VF-19改(ファイアーバルキリー)で戦場に飛び出し、戦うことなく歌を歌い続ける。その行為に対しマクロス7を守る統合軍のエリートパイロット・ガムリン木崎は特に強い不快感を示し、FIRE BOMBERの新人ミレーヌ・ジーナスもバサラの意図を理解できず不満を募らせる。その一方で、敵味方の誰にも理解されない中で諦めず歌い続けるバサラに対し、わずかながらその姿勢に共鳴する人々も現れ始める。
評価
ストーリー :★★★☆☆ 意外性 :★☆☆☆☆
キャラクター :★★☆☆☆ アクション :★★★★☆
世界観 :★★☆☆☆ ギャグ要素 :★★☆☆☆
評論家気取れ度:★★★★☆ 音楽 :★★★★★
見切り基準:6話
感想
イの一番に戦場に出向くくせに全く戦わないことで有名な主人公。戦闘機による撃合いやロボットの格闘戦を求める人には歯がゆくてもどかしい。視聴者のみならず味方やライバルからも文句が絶えないのだから面白い。
この作品の良さは都合よく歌の力で解決しないところにある。特に序盤における主人公の空気っぷりは半端じゃなく、見ている側も何がしたいのか理解できないレベル。だが見続けているとそんな気持ちはどこへやら、いつのまにかFIRE BOMBERのライブを待ち望んでいるようになれば最後まで見るのはたやすいだろう。
しかし49話と長丁場のストーリーを追うのは結構大変なことであり、敵や味方の心情の変化も緩やかなため途中で飽きてしまうのも仕方がない。それでも52話だけは見てほしい。最終回ではなくTV未放送のシナリオだが、マクロス7でやりたいことが大まかに表されている。23話まで視聴済みなら大方理解もできるだろう。だからといってこれがすべてではないし、ここに至るまでの苦悩こそが話の本筋であることを忘れてはならない。
◇このアニメを視聴した人への無難なおすすめ
エウレカセブン、軌道武闘伝Gガンダム、天元突破グレンラガン
◇別視点からのおすすめ
原作:河森正治
監督:アミノテツロー
構成:富田祐弘
制作:葦プロダクション
話数:49話+3話
続編:マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!