Another
――気をつけたほうがいいよ
もう始まってるかもしれない
ジャンル: サスペンス、ミステリー、ホラー
あらすじ
1998年、春。父の不在や自身の病気療養のため、母の実家に身を寄せ夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。彼は、クラスメイトで不思議な存在感を放つ少女・見崎鳴に惹かれる。だがクラスメイトの反応から、彼女は恒一には見えて、他のクラスメイトには見えていないのでは無いかと感じる。そんなある日、あるクラスメイトが凄惨な死を遂げ、3年3組が直面している現実を知らされるのであった。
評価
ストーリー :★★★★★ 意外性 :★★★★★
キャラクター :★★★★☆ アクション :★★★★★
世界観 :★★★★★ ギャグ要素 :★★★☆☆
評論家気取れ度:★★★☆☆ 音楽 :★★★☆☆
見切り基準:5話
感想
一番の演出は女の子の腹に迷いなくぶち込まれる膝蹴りのシーン。異論は認めない。そもそも仕方ないとはいえあの場面で膝蹴りをチョイスする意味が分からない。もはや蹴りたかっただけとしか。
そんな小ネタはさておき、ストーリーは洒落にならないほど狂気に満ち溢れたサスペンス。呪いが元とはいえ、一本のカセットを皮切りに事態がより深刻化していく。
終盤における伏線回収に優れており、12話とは思えないボリュームを感じさせてくれる。すべての謎が完全に解決するわけではないが、それでも満足いく結末を迎えてくれる。かなりグロテスクな表現が含まれているが、なお見る価値はあるだろう。
ドラマ仕立て特有の無神経・無自覚・思慮不足な主人公…のように見えて中盤以降は案外まとも。でもいくら狂気に満ちているとはいえ、火事なのに緊張感がなさすぎる…と思った人は後でバックドラフトについて調べよう。
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原作:綾辻行人「Another」
監督:水島努
構成:檜垣亮
制作:P.A.WORKS
音楽:大谷幸
話数:12話+1話