SHIROBAKO
――万策尽きたー!!
ジャンル:アニメ業界群像劇
あらすじ
上山高校アニメーション同好会の宮森あおい、安原絵麻、坂木しずか、藤堂美沙、今井みどりの五人は、いつかもう一度、共に商業アニメーションを作ろうと「ドーナツの誓い」を立てた。
その二年半後、アニメーション制作会社「武蔵野アニメーション」に就職したあおいは、同社七年ぶりとなる元請け作品『えくそだすっ!』に制作進行として携わることとなり、忙しい日々を過ごしていた。しかし、慣れてきた仕事に慢心するあおいを嘲笑うかのように、次々トラブルが発生する。足りない原画、過労で倒れるスタッフ、こだわりから仕事を増やす監督、社内で対立する2D班と3D班、上がってこない絵コンテ、抜けていくスタッフ。それらのトラブルと向き合いながら、あおいは多くの仲間、先輩に助けられながら、様々な人と出会い、成長していくのだった。
評価
ストーリー :★★☆☆☆ 意外性 :★★☆☆☆
キャラクター :★★★★☆ アクション :★☆☆☆☆
世界観 :★★★★☆ ギャグ要素 :★★☆☆☆
評論家気取れ度:★★★★★ 音楽 :★★☆☆☆
見切り基準:4話
感想
一つのアニメが完成するまでに関わった人達の群像劇を描いたアニメ。ほとんどの登場人物がひたすら仕事に追われている。ストーリーを追うことでわかりやすくアニメのできるまでを簡易的に学べる。しかし宮森が超人過ぎて割と容易いイメージを与えてしまったせいか、後にパロディ系アニメでよりダークな内容の『kurobako』という題名の話が放映されてしまう等、より黒く生々しい現実を浮き彫りにもしたお騒がせアニメでもある。
群像劇らしく様々な人物の思惑によって次々にトラブルが起こり、目まぐるしく場面が転換していく様はまさにお祭り状態。それにも拘わらず登場人物の多さや出番の短さの割にキャラそれぞれの個性や信条が表現されている。だがその反面、主役級の5人の個性が薄く見えてしまうのは、駆け出しの5人と中堅やベテラン陣を比較すれば当然の帰結だろう。ただそれもスタッフや上司目線でみれば微笑ましくもある。見る人の立場によって印象が変わりそうだ。
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監督:水島努
構成:横手美智子
制作:P.A.WORKS
音楽:浜口史郎
話数:24話