夜明け前より瑠璃色な
――めざせ、カーボンマスター!
ジャンル:恋愛、青春
通称:キャベツ、夜明けな、けよりな、瑠璃色
あらすじ
大昔に月に渡った人々が作ったスフィア王国(月王国)。だが、500年から660年前頃に起こった第1次〜第4次オイディプス戦争以降、地球との関係は冷え切った状態が続いており、地球における唯一の窓口である「満弦ヶ崎中央連絡港市」に王国の大使館、月人居住区画、王立月博物館などが設置されているものの、一般市民の月との往還はほとんどなくなっていた。そんな満弦ヶ崎中央連絡港市に住む朝霧家に、月王国の王女がホームステイすることになった……。
評価
ストーリー :★★★☆☆ 意外性 :★★★★☆
キャラクター :★★☆☆☆ アクション :★☆☆☆☆
世界観 :★★☆☆☆ ギャグ要素 :★★★☆☆
評論家気取れ度:★★★★★ 音楽 :★★★☆☆
見切り基準:4話
感想
他のアニメからパロディにされるほどキャベツで有名。そのネタにされっぷりから全てを見るに至らない人も多い。しかし作画崩壊さえ気にしなければ中々綺麗に纏まっている準良作。終盤の展開は結構意外な上にギャグに潜んでいた伏線をしっかり回収している。
ただ薄いカルピスのように全体的に間延びしたような進行速度なので退屈になりがち。そんな時は1.2倍速以上で見るとギャグのキレがかなり増して面白かったりする。だが音楽や雰囲気を台無しにしてしまうので、やるなら日常パートがメインの6話くらいまでにしておこう。
キャベツ問題
第2話以降、特に第3話で「作画崩壊」と呼ばれる現象が顕著となった。第3話の作中で、キャベツを千切りにするシーンで描かれているキャベツが、単色の黄緑色のボール状の物体にしか見えないという実に粗い作画で描かれていたことから、本作以降の内容あるいは作画の悪いアニメを蔑称的に「キャベツ」と呼ぶことが流行した。「ヤシガニ」や「ムサシ」と並び、アニメにおける作画崩壊の俗称として引き合いに出されることが多い。この問題については、バンダイビジュアルが雑誌『メガミマガジン』2007年1月号誌上で謝罪文を掲載した。また、最終話で回想として放送された料理シーンに修正が施されたほか、DVD版では第3話に200カット近いリテイクをはじめ大幅な修正が行われたが、調理後の試食シーンでは切ったキャベツが出てこないまま審査員が試食を行っていた。
◇このアニメを視聴した人への無難なおすすめ
◇別視点からのおすすめ
空のおとしもの、刀語
原作:18禁恋愛ADV『夜明け前より瑠璃色な 〜Brighter than dawning blue〜』
監督:太田雅彦
構成:あおしまたかし
制作:童夢
音楽:澤野弘之
話数:12話